日帰り観光コース

こて絵

安心院の観光コース

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歴史ロマンあふれる郷

鏝

九州の別府から小倉方面に向かって約四十分ばかり汽車で行くと、宇佐という駅に着く。宇佐神宮があるので有名な町だ。
この宇佐駅からさらに北へ向かって三つ目に豊前善光寺という駅がある。そこから南のほう、つまり山岳地帯に支線が岐れていて四日市という町まで行っている。この辺は山に囲まれた所で、さらに南へ行けば、九州アルプスの名前で通っている九重高原に至る。四日市の駅で降りると、バスは山路の峠を走るが、その峠を越すと、山峡が俄かに展けて一望の盆地となる。早春の頃だと、朝晩、盆地には霧が立籠め、墨絵のような美しい景色となる。
ここの地名は安心院と書いてアジムと読ませる。正確には大分県宇佐郡安心院町である。

松本清張の『陸行水行』は、このように紀行文のような書き出しで始まるのですが、歴史学者が邪馬台国九州説を説く郷土史家に会い、彼の意見を聞くことから物語が始まる。魏志倭人伝の記述を読み解きながら、邪馬台国への道をたどるというものですが、歴史好きならこの本を片手に安心院の町の散策はいかがでしょうか。

(山岳地帯の支線とは戦後すぐに廃線となった、豊前善光寺から豊前二日市駅までの全長15.5㌔を結ぶ大分交通豊州線のことでしょう。)